東京人６月号
june　2021 no.440
contents

特集「江戸東京探偵散歩」地図と写真で旅する　

表紙・黄金仮面を手に持つ江戸川乱歩と浅草十二階（人形制作、撮影・石塚公昭）
『黄金仮面』は明智小五郎が活躍する乱歩の代表作のひとつで、1930（昭和5）年から31年（昭和6）年にかけて雑誌「キング」に連載された。
※掲載情報は、2021年５月１日現在のものです。延期・中止・休館・時間変更などの可能性もございますので、詳しくはホームページなどでご確認ください。

地図監修　末國善己

10
江戸東京探偵マップ　絵、作図・YOUCHAN

14
切絵図で歩く江戸の探偵
　半七捕物帳、ぼんくら、鬼平犯科帳 ほか　文・末國善己

21
名探偵たちが闊歩した　帝都東京→戦後東京
　明智小五郎、金田一耕助、加賀美敬介、神津恭介 ほか
　文・日下三蔵／人形制作、撮影・石塚公昭

32
ミステリで読む都市東京　文・川本三郎

58
［対談］逢坂 剛×川本三郎
　逢坂 剛さん手製の資料ノートがすごかった　文・長瀬 海／写真・泉大悟


【エリア別探偵散歩】　文・松坂 健／新保博久
38
〈銀座〉
魔都、マイナスゼロ、女の家 ほか
服部時計店の大時計が見守る、奇怪な都会絵巻

46
〈浅草〉
虚無への供物、泡姫シルビア、ホテル・ディック ほか
伝説のミステリ『虚無』を巡る私的トリップ

52
〈西東京〉
葉村晶シリーズ、下北沢インディーズ、謎解きはディナーのあとで ほか
事件に陰影を与える「郊外」


66
〈新宿、中野、池袋〉
やぶにらみの時計、池袋ウエストゲートパーク、姑獲鳥の夏 ほか
現実と異世界を行きつ戻りつ、脱出したい人たちの物語

72
〈神田、神保町〉
古本屋探偵須藤康平シリーズ、岡坂神策シリーズ、御茶ノ水警察シリーズほか
本の街で繰り広げられる、奇書探しと犯人探し

78
〈東京下町〉
新参者、理由、灰の男、下町探偵局 ほか
拡大する“下町”と、川沿いに潜む謎と事件


84
海外ミステリに描かれたTOKYO　文・杉江松恋

88
令和の名探偵　文・村上貴史

92
［コラム］探偵小説と“風土”について　文・嵩平 何

96
シャーロック・ホームズが東京人だった頃
　翻案、パスティーシュ、パロディ　文・北原尚彦

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3
季語のある風景（13）　 五月　鯉幟　文・矢野誠一／イラスト・南伸坊　

７［東京点画］
近田春夫　平山みきちゃんとの再会
戸川安宣　銀座にソニービルができた日
片岡一郎　映画の都、練馬

100
パーフェクトサントリービール　心置きなく「。」をうつ　文・大岡玲（作家）

104
曇天記（152）　ベーコンを買いに　文・堀江敏幸／写真・鈴木理策

106
ちょいとごめんなさいよ、四時からの悦楽（128）
蔵前「イエロ」の巻　レモンサワーで浮世のウサばらし　文・林家正蔵／写真・川上尚見

110
赤坂歴史散歩（14）　今宵ホッピーをこの店で！
草月会館　文化と自然が交わる芸術空間　文・渡辺憲司

116【単発読み物1】
羽仁もと子・吉一夫妻が、自由学園に託した志　文・おおたとしまさ
［鼎談］佐藤史伸（女子部校長）×更科幸一（男子部校長）×おおたとしまさ（教育ジャーナリスト）
何を変えて、何をかえないのか ― それは生徒たちが決めること

126【単発読み物2】
どぶろく醸造所増加中！
　日本酒の世界に新風を吹き込む　若き杜氏たちの挑戦　文・金丸裕子

122
まちの仕掛け人たち（70）　大田区
リノベーションを軸に、地域資源を掘り起こす
　池上エリアリノベーションプロジェクト　文・金丸裕子

142
東京つれづれ日誌（132）　門司港、小倉昭和館とごまさば　文・川本三郎


Close up TOKYO
Interview　太田和徳（中央公論新社文庫編集部長）　133
Books　本　五十嵐太郎　苅部 直　小池昌代　134
今月の東京本　137
Culture　映画・美術・舞台・古典芸能　138
City　街　New Open・New Sight・東京ネットワーク　140
SHOPS＆GOODS　113
バックナンバー　114
編集後記、次号予告